臍帯血移植 200406

		リツキサン最終週と帯状疱疹
		06/14 (Mon)

　病院には昨日夕方戻ったのだが、今日のリツキサン治療の途中で、発疹が単純ヘルペスよりも帯状疱疹ヘルペスの疑い濃厚ということで個室に移動となった。個室は、小児科だと感染(帯状疱疹ヘルペスは空気感染)が心配なので別棟になり、夜中の付添が必要。１週間の予定で、ゾビラックスを錠剤から静注に変更。患部は、腫れていてかなり痛いらしい。

　リツキサン治療は特に問題なく終了。リツキサン使用による抗体低下に対し、免疫グロブリンの補充があった。血小板は１万台に低下しているので輸血。血小板減少が早いのは、ゾビラックスやクラリスの影響か？

		熱２
		06/15 (Tue)

　日中、39.5度の熱が出て解熱剤を服用した。帯状疱疹かリツキサンによるものかは判断できない。

　鼻腔の内視鏡検査を実施。１番奥の患部までは見れないが、他の患部はきれいな状態になっていた。来週麻酔を使用して、奥の状態を見る予定。

		グラム陽性球菌
		06/16 (Wed)

　昨日の血液培養でグラム陽性球菌が検出された。グラム陽性球菌は、ブドウ球菌・連鎖球菌・肺炎球菌等一般的な細菌で、健康な人には特に問題ないもの。しかし、免疫力低下等で血中に多く存在する場合、敗血症と診断され敗血症性ショックや２次感染で死亡の可能性もある。服用していた抗生剤クラリスをカルベニンの点滴に変更し様子を診ることになった。細菌の原因は、帯状疱疹の合併症やIVH(大静脈カテーテル)等であるが、培養検査過程に細菌が混入することもあるので再度培養検査を実施。

　足の帯状疱疹の痛みは少なくなった。しかし、今度は帯状疱疹に関係なく(多分)、左ひじの上辺りに痛みがあり、腕を伸ばしたり上げたり出来ない。レントゲン検査をしたが原因は不明。熱の方は日中37〜38.5度だったが、元気一杯で一日中ゲームをしていた。ゲームをするには左腕も痛くないらしい。血小板がまた低下していたので輸血。

		敗血症確定　MRSAかも？
		06/17 (Thu)

　昨日の血液検査でもグラム陽性球菌が存在し、敗血症と診断された。更に、抗生剤のカルベニン投与後も症状(熱や炎症反応)が改善しないことから、MRSA(黄色ブドウ球菌の変異)の可能性が出てきた。熱は昨日40度を越え、今朝も39度台だった。移植時に鼻粘膜に出たものが、今度は血中で活動しているようだ。移植時はMRSAに有効なバンコマイシンを飲んでいたので暴れなかったのかも。今回は、注射用タゴシッドという抗生剤を使用することになった。

　腕の痛みは更にひどくなり動かせない状態。MRI検査では、ひじの関節付近に関節液が溜まっていた。よく水が溜まると言われるもの。化膿性のものではないということだった。

		熱は下がった
		06/18 (Fri)

　昨日からの抗生剤が効いたのか、熱は平熱に下がり腕の痛みも少なくなった。

　最近のレントゲン・CT・MRIの多さにちょっと不安を感じている。一昨日腕のレントゲン、昨日腕のMRIと頭部のCT、今日は肺のCTと両ひじのレントゲン。MRIは別として、診療被ばくについてTVで語っていたのは、当病院の放射線科の医師。「安易にレントゲン・CTを撮りすぎる」って。

　★：今日の画像　足の帯状疱疹

		元気だけど肺は・・・
		06/19 (Sat)

　元気一杯です。熱も咳もなし。

　★：今日の画像　18.000円の個室

　昨日の肺のCTには、MRSAによる炎症の影がいくつか見られた。といっても、特に治療が変わるわけではない。引き続き抗生剤タゴシッドの点滴で治療。足の帯状疱疹は週明けに皮膚科を受診し、感染の心配がなければ小児科に移動の予定。

		帯状疱疹はバツ
		06/21 (Mon)

　皮膚科を受診した結果、患部が完全に乾いていないことから、帯状疱疹の完治とはならなかった。３日ぐらい様子を見ることになり、引き続き個室で治療を継続する。

　血小板輸血有り。

		MRSAもバツ
		06/22 (Tue)

　昨日の血液検査でもMRSAが検出された。発熱等の症状がないことから、IVHカテーテル付近に潜んでいる可能性が高い。明日再度培養検査し、再検出したらIVHを抜くかもしれないと言われた。本人はやだ〜と叫んでいたが・・・。

　午前中に麻酔をかけて鼻腔の奥の内視鏡検査をした。目視ではまだ患部があったので、組織を一部採取し培養でその状態を調べることになった。