臍帯血移植 200412

		CRP上昇、DIC
		12/01 (Wed)

　脈１１５～１３０、熱３６度３分。血小板(１７０００)・赤血球(ヘモグロビン５.６)の輸血あり。CRPが２５と更に上昇、DICの数値も上昇したので、抗生剤のタゾシンとDIC治療剤FOYが開始された。血糖値は、朝ミルクを入れずに検査したところ、高くなかったので取りあえず要観察。

　ミルクは昼から普通に注入。尿は夕方点鼻あり。

		脳内出血かも
		12/02 (Thu)

　脈は１０５～１２０、熱は３６度４分。CRPは１９に下がり、DICの数値も改善傾向だった。しかし、別の問題が発生した。昨日までは両目とも瞳孔が開いた状態だったのが、今日は右目が３mmほど収縮していた。考えられる原因は脳幹付近の脳内出血。CTを撮って確認すれば確実なのだが、むやみに動かす方がリスクが多い。また、今日の血小板は３万台、赤血球ヘモグロビンも１０だったので、出血が続いているような感じではない。念のため、血小板と赤血球を輸血して様子をみることになった。

　ミルクは順調。ミルク注入後顔が紅潮するのが気になる。鼻のチューブが右に変わっていた。帯状疱疹はほとんど良くなっている。手のひらの疱疹は、乾いていてガーゼもしていない。

　★：手のひらの画像

		危機は去った
		12/03 (Fri)

　脈は９５～１２５と低め、体温は平熱。血液データもCRPが１桁台、DICは問題なしとなりFOYは終了、帯状疱疹もゾビラックスは終了し、抗生剤はタゾシンのみとなった。

　今回のDIC治療にビタミンKの補充をしたことが今日わかった。通常ビタミンKは、食物以外に腸内微生物が人体に供給している。抗生剤を長期に使用すると腸内微生物が死滅し、ビタミンK不足になりDICを引き起こすこともあるらしい。

　脳内出血の方は、瞳孔も元に戻り、出血は小さかったのではないかと説明された。

		血小板減少
		12/04 (Sat)

　脈１０５～１４０、熱３６度８分。血小板が１１０００しかなく輸血有り。２日前の朝に３００００あって、更に補充してるのにこの減り方は？鼻粘膜・歯茎・気管カニューレ部から出血していた。

　尿は抗利尿ホルモンの点鼻を２回したが、血小板輸血後に利尿剤を使用とわけわからん。また、血糖値を昨日から毎ミルク前に、針を手の指に刺し測定していて、穴だらけの状態。

		右肺の肺炎
		12/05 (Sun)

　脈は１２０～１４０と高め、熱は３６度６分～３７度。血小板の輸血が今日もあった。血小板数は２１０００と、極端に少なくなってないので微妙。

　問題は肺炎。CRPは５で熱もちょっとあったのだが、血液中の酸素濃度が９５％以下になってしまった。肺のレントゲンでも右肺の肺炎を確認。吸引と吸気圧を上げて(１８→２０)対応した。また、１２/１から開始しているタゾシンは、肺の痰から緑膿菌が検出されたので使っていたのだが、どうやら今回耐性菌に変化した感じなので、アミカシンを追加で使用した。

　他には、尿が大量。午後３時と６時に点鼻を実施。帯状疱疹はガーゼが全てとれた。また、久々(11/6以来)に腕の大きな亢進があった。２０分ぐらいで治まったが、その後しばらくして胸の亢進もあり。どららも吸引後に起きた。

		肺炎はまだ
		12/06 (Mon)

　脈１００～１２０、熱３６度３分。CRPは２５と上昇し、DICの数値も再び悪くなってきた。肺炎の影はまだ有り、良くなっていない。吸気圧を２０で保ち、抗生剤をタゾシンからシプロキサンという普通子供に使わないものにし、アミカシンと併用投与となった。FOYも開始されている。また、血小板(２００００)と赤血球(ヘモグロビン７、２)の輸血をした。

　尿の量は良かったみたいだが、抗生剤アミカシンの副作用かもしれない血尿が一時出た。他には、腕の亢進が今日もあった。

		クリスマス会
		12/07 (Tue)

　脈は１１０～１２５、熱は３７度。輸血はなし。血液等のデータ及び状態は不明。腕の亢進は今日もあり。

　今日は病棟のクリスマス会だった。サンタさんからニモのタオルをプレゼントされた。サンタさんは心臓部門の先生、血液部門の先生はバイオリン演奏をプレゼント前に披露してくれた。

　★：今日の画像

		抗生剤が効いた？
		12/08 (Wed)

　脈は９７～１２０、熱は３６度５分。血小板１２０００で輸血有り。CRPは８.８、レントゲンの肺の影も薄くなってきた。抗生剤が効いているようだ。DICは正常値となり、FOY終了。DICに関しては、今回もビタミンＫを補充しており、これからもしばらく補充して様子をみることになった。